2021/04/10 18:56




この写真は10年以上も昔、東京の美容院でアシスタントをしていた頃にシャンプーによる手湿疹で荒れに荒れていた時に、皮膚科の待合室でガラケーで撮影したときの画像です。


『手荒れ』とは所謂、美容師の職業病の代名詞ですね。


東京の美容院で使用していたシャンプーは高級アルコール系界面活性剤がメインに配合されていました。(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、etc..)


洗浄力と刺激が強いシャンプーを使い続けると、肌から油分と水分が過剰に奪われて、この画像のようにいつか異常をきたします。


それなのに当時の僕は、このような洗浄力のキツいシャンプーをお客様に『プロ』としてオススメし、ご購入して頂いていたのです。


あの時、自分が『身をもって』このような手荒れにならなかったらシャンプー選びの重要さに気付くことはできなかったと思います。


勿論、この手荒れを治癒できたのも【良いシャンプー】に出会えたからです。


おかげで、成分をよく知るきっかけにもなりました。


信じられないことに、僕が手荒れに苦しみ治癒して10年以上経った今でも、大手サロン専売品メーカーは相変わらず、


『高級アルコール系界面活性剤』をメインにしたシャンプーを無知な美容師にサロン価格で当たり前のように販売させています。


営業マンに洗浄力や刺激の強さについて指摘すると、

『アミノ酸系界面活性剤も配合して中和しているので安全だし、厳密には高級アルコール系シャンプーではない。』等と宣います。


ですが、高級アルコール系界面活性剤のデメリットを中和するためにアミノ酸系界面活性剤の特性を殺すのは如何なものでしょうか?


洗浄力の強さ故に、手触りがガサガサにならないように誤魔化す為、

シリコンを配合していること、

カラーがすぐ色落ちする、

パーマが長持ちしない、

メージ毛には使用すべきではない等の

スッキリ洗える以外はデメリットの方が多いと知っているにも関わらず、


【美容院で扱うには矛盾している】この高級アルコール系界面活性剤を敢えて配合する理由は何故か、


それは、とても低コストで利益率が良いからです。


洗浄力が強いのでトリートメントは必須ですからセットで売ることにも余念がありません。


デメリットを知ってさえいれば普通に考えて、

高級アルコール系界面活性剤は、良い品質のシャンプーを作るなら、

絶対に避けるべきな界面活性剤なのです。


お客様が本気で髪質改善を望むのなら、そもそも肌に良くないシャンプーは選ばないようにすることから始めましょう。